久しぶりの休日。俺は、かなり遠出して、今は日本にいる。本国にいりゃあ、何かしら面倒に巻き込まれかねないからな・・・。
理由は、それだけじゃないのは、自分でもわかっている。が、それはあくまで運が良ければ、の話。そう運良く、見つかるわけはない。
「スクアーロさん。」
・・・どうやら、今日の俺は運が良かったらしい。聞きたかった、懐かしい声で、俺は後ろから名前を呼ばれた。
振り返ると、やはり、そこには俺が会いたかったがいた。
「よぉ・・・。久しぶりだな・・・。」
「本当、お久しぶりです!今日は、どうして日本に??・・・やっぱり、お仕事で?」
仕事。それは、決して普通のことじゃない。俺たちはマフィアだから。
それを知っていても、は俺を恐れることなく、接してくれる。マフィアというものをあまり実感していないからなのか、沢田綱吉らの所為で身近に感じているからなのか、理由はわからないが。
「いや、今日は休暇でよぉ・・・。」
「じゃあ、日本には遊びに来てくれたんですか?!・・・今から何処かへ行くご予定は・・・?」
「・・・特に決めてない。」
「じゃ、私とお散歩しませんか?」
「おぉ・・・いいぜぇ。」
は、「やったー!」と楽しそうに言った。・・・本当、呑気な奴だ。俺なんかと歩いてたって、何も面白くもないだろうに。
それなのに、俺の隣で、は声を弾ませて話をしている。
「スクアーロさんを見つけたとき、すごく嬉しかったんですよ?すごく久しぶりですし!もう見かけた瞬間、思わず声をかけちゃいました!」
「後姿で、よくわかったな。」
「そりゃ、もちろん、わかりますよ!こんな長くて綺麗な銀色の髪をしている人なんて、日本にはほとんど居ませんから。」
「・・・そうか。」
「はい!すごく目立ってますから。むしろ、浮いちゃってるぐらいです。」
「う゛お゛ぉい!そりゃ、どういう意味だぁ?!」
「冗談ですってば。周りも、見惚れてたぐらいですよ!」
「・・・そりゃあ、言いすぎだろぉ・・・・・・。」
「照れないでください、本当のことですから。」
「照れてねぇ・・・!!」
は、嬉しそうに笑っている。・・・こんな会話、普段なら絶対にできない。・・・・・・まぁ、あんな奴らとはこんな会話、したくもないが。
だから、には感謝してる。こんな俺にも、日常を感じさせてくれて・・・。
「ありがとなぁ・・・。」
「え?・・・・・・お礼を言われるようなことは何もしてませんよ?」
「今から、案内してくれんだろぉ?」
「案内と言うか、お散歩です♪」
どっちにしても、だ。ただ、一緒に居てくれることに、俺は感謝してるから。
初書きです!ごめんなさい!(汗)とりあえず、スクアーロさんの銀色長髪が好きなんです(←)。あと、彼は優しい人だと思います。・・・それを表現したかったんです!(泣)
('09/06/18)