「よっ!。」

「こんにちは、向日先輩。」



の笑顔を見るだけで、声を聞くだけで、俺はすげぇ嬉しくなれる。・・・今日は、一段と高く跳べそうな気さえする。



「マネージャーも大変だろうけど、今日も一緒に頑張ろうな!」

「ありがとうございます・・・!でも、選手の皆さんほどじゃありませんよ。私はボーっとできる時間もたくさんありますので・・・。」



は笑いながらそう言ったけど・・・。ボーっと『できる』時間も、ボーっと『してない』んじゃねぇの?
たぶん、俺たちの知らないところでも、は頑張ってくれているんだと思う。だからこそ、俺たちは部活に集中できるんだ。



「別に謙遜する必要はねぇぞ。が頑張ってくれてるってことは、ちゃんとわかってっから。」

「いえいえ!とんでもないです・・・!!」

がそう思ってなくても、俺はそう思うから、そうなの!わかったか?」

「・・・・・・ありがとうございます。」

「うん、偉い偉い。」



俺がの頭をよしよしと撫でると、は恥ずかしそうに俯きながらも、嬉しそうに言った。



「ありがとうございます・・・。」



・・・・・・・・・・・・・・・それ、反則だろ。可愛すぎだし。
ま、そんなも見れて、より部活に気合が入れられそうだ、ってことにしとくわ。



「こっちこそ、ありがとう。」

「え・・・?どうして、ですか・・・?」

「何でもねぇよ、こっちの話っ!・・・さ!部活、部活!!」

「えぇ!ちょっと、向日先輩・・・!!」



そうやって、名前を呼ばれただけで、嬉しがってる俺って、相当単純?・・・そんなの気にしてらんねぇな!
だから、もっともっと俺のこと、呼んでくれよ?
・・・ってわけで、もうちょっとから逃げとくか。そしたら、まだ名前を呼んでくれそうだし。













 

目指してます、男前がっくん!(←)先輩らしく気遣ってみせるけど、子供っぽく喜ぶ・・・そういうイメージ。今回では「うん、偉い偉い」の部分が気に入っています(笑)。

('10/06/18)