今日の部活は、少し早めに終わったかな?・・・よ〜し、マネージャーのちゃんをデートに誘っちゃおう!
・・・・・・・・・と思ったのに。コートの周りに、ちゃんの姿は無く・・・。南によると、今日は用事があるとかで、部活が終わるとすぐに帰ってしまったらしい。うぅ〜ん、・・・残念。でも、用事があるってことは、俺のデートも断られてただろうし。仕方がない。どこか寄り道してから帰ろう。
とりあえず、アイスでも買おうと、近くの店に入ると・・・。
「あれ・・・?ちゃん?!」
「あ!千石先輩!部活、お疲れ様でした。」
「うん、お疲れ〜。・・・じゃなくて。どうして、ここに??今日は何か用事があったんじゃないの??」
「用事って言うほどでもないですよ。ただ、母にお使いを頼まれてまして・・・。それで、無理を言って、南部長に早めに帰ってもいいと許可をいただいたんです。」
「そうだったんだぁー。じゃ、一緒してもいい??」
「えぇ、構いませんけど・・・。いいんですか、千石先輩は。せっかく、今日は早く部活が終わったのに・・・。」
そんなのいいに決まってるじゃん。だって、俺はちゃんと過ごしたいんだもん。本当はデートしようって思ってたぐらいだしね。でも、お使いを頼まれてるんなら、ちゃんも早く帰らないといけないだろうし・・・。せめて、買い物が終わるまで・・・いや、ちゃんを家に送るまでは、一緒に居たい。
「大丈夫!俺はちゃんと一緒に居られれば、それでいいから。」
「ハハ、ありがとうございます。」
ちゃんは、いつものように笑って軽く流した。・・・・・・俺は、本気なのになぁ。
まぁ、それでもいいよ。いつかは気付いてほしいけど、今は一緒に居られるだけで嬉しいから。
「それで、何を頼まれてるの?」
「このメモに書かれてるもの、です。」
「・・・結構多いんじゃない?・・・よし、俺も一緒に持って帰るね。」
「えぇ?!そんな・・・。悪いですよ。これぐらい大丈夫です!」
「いいの。どうせ、ちゃんを送ろうと思ってたんだし。」
「でも・・・。」
「じゃあさ!こうしない?俺は今日、ちゃんのお使いを手伝う。で、ちゃんは今度の休み、俺とデートする。・・・どう?」
「・・・わかりました。じゃ、お願いします。・・・でも、それって、千石先輩にとって、あまり利益が無さそうですけど・・・。」
わかってないなぁ。むしろ、俺には得ばっかり。だって、どっちも、ちゃんと居られる時間が増えるんだから。それぐらい、ちゃんとの時間は、俺にとって大切なものなんだよ。
千石さんも、口調がよくわかってないんですよね〜・・・(苦笑)。すみません・・・(汗)。でも、今後もカッコ&カワイイ千石さんを目指して、頑張りますっ!!
('10/06/18)