部活のため、俺は部室へと向かった。
俺たちの部は、かなり厳しい方だと思う。厳しいというのは、鍛練的なことではなく、規則の面で。それゆえ、遅刻や無断欠席などは、当然許されない。だから、一部の例外を除き、規定時間内に部員全員が揃う。その確立は96.5%といったところだろう。
「柳先輩!こんにちは。」
さらに、マネージャーであるに関してのみ言えば、その数値は更に高くなる。なぜなら、は絶対に無断欠席などをしないからだ。
「・・・あぁ。こんにちは、。」
「今日も部活、頑張ってくださいね!」
「も無理はするなよ?」
そうなれば、こうして会話をする機会も、当然増えることになる。そんなことは計算しなくてもわかることであり、必然的なことである。
・・・そうはわかっていても、予想していても。実際にと話せたとき、俺は想像以上に気分が良くなっている。
「ありがとうございます!」
が嬉しそうに笑えば、より俺の気持ちは・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・先輩?」
「・・・あぁ、すまない。少し考え事をしていた。」
「脳内のデータの整理ですか?・・・もしかして、私のデータまで取ってる、なんてことはないですよね?」
「それは・・・・・・のご想像にお任せしよう。」
「えぇーっ!」
納得がいかないという表情をしているを見て、思わず俺は笑ってしまった。
「柳先輩!からかわないでください・・・!!」
「悪かった。」
まだ笑いを止められずにいた俺を見て、は俺に怒っていたが・・・。別に、お前を笑ったわけじゃない。ただ・・・、と一緒に居られるのが楽しいだけなんだ。
96.5%・・・うん、あまり細かいところは気にしないでください(苦笑)。ただ、細かい部分を抜きにしても、納得できないんですよね〜・・・。また、リベンジします。
('10/06/18)