私も気付けば、もう中学3年生。さすがに、進路も決めなければならない。・・・でも、ほとんど決まっているようなもの。だって、私たちの学校は、大学附属だもん。中には外部受験する人もいるけど、多くはそのまま附属の高校・工業高校を受験する。私もその1人だ。そして、そのまま立海大へ。
私のお姉ちゃんもそうしてきたから、おそらく私もそうなるだろう。大学の学部は違うかもしれないけど。
と、大体プランは考えているつもりだから、こんな時期でも、私はさほど焦ってはいなかった。
でも、意外と周りは心配してくれて・・・。お姉ちゃんなんて、自分も経験したくせに、何かと「大丈夫?」とか聞いてくれる。
そんなに神経質にならなくてもいいのに。
「・・・あ。ブンブンからメールだ。」
お姉ちゃんのその言葉に、すぐに反応しかけた私。・・・よっぽど、私の方が神経質かもしれない・・・・・・。
「久しぶりねー・・・・・・・・・・・・。。」
「何?どうかした?」
「ブンブンが、『は受験、大丈夫そうなのか?』だって。」
「ブンブンまで?大丈夫だよー。自分だって、同じ道を歩いて行ったくせに、ね〜。」
「でも、何かと心配なのよ、は。」
「お姉ちゃん、それ、どういう意味〜?」
「いつまでも妹は可愛いってことよ。」
「そんなんじゃ誤魔化せないよ?どうせ、私は手のかかる子ですよーだ。」
拗ねた風に言うけれど、本当は素直に嬉しい。お姉ちゃんに心配してもらうことも。そして、ブンブンに心配してもらうことも。
ブンブンというのは、お姉ちゃんと同い年の近所のお兄ちゃんで。本名は丸井ブン太くん。お姉ちゃんがブンブンって呼ぶから、私もそれがうつっちゃった。小さい頃は、よく遊んでもらっていて、優しいお兄ちゃんって感じだった。
でも、お姉ちゃんたちが中学生になり、あまり遊んだりはできなくなって。だけど、ブンブンの部活の試合を見に行ったりはしていて・・・。あのとき、かな。ブンブンを優しいお兄ちゃんじゃなく、カッコイイ異性なんだって意識したのは。
それから、家の近くで会っても、ドキドキしてばかりだった。学校の男子の友達には、ちっともそんな気が起こらなかったのに。
そんなことを思っていると、返信をし終えたらしいお姉ちゃんの携帯がすぐに鳴り出した。
「わ。ブンブンからだ。」
「返事早くない?」
「ちょっと、ゴメンね。」
お姉ちゃんは、私に軽く謝ると、携帯を耳に当てた。・・・今度は電話らしい。
自分にかかってきたわけじゃないのに、やっぱりドキドキしてる・・・。
「もしもし?どうしたの、ブンブン。・・・・・・ハハ、やっぱり?って言うか、久々の連絡で何かと思ったら・・・・・・・・・まぁね。・・・・・・うん、いるけど?・・・替わるの?・・・・・・はいはい、わかった。」
ブンブンの声は聞こえないから、お姉ちゃんと何を喋っているのかはわからなかった。だけど、突然お姉ちゃんが自分の携帯を私に差し出して言った。
「はい、。ブンブンが電話したいって。」
「えっ?!」
「ここ押せば、通話が再開できるから。」
そう言って、半ば押し付けるように、お姉ちゃんは笑顔で私に携帯を渡した。
・・・いやいやいやいや!!ちょっと待って!!!心の準備ができてないから!!
そう思ったけど、ブンブンを待たせるわけにもいかず、緊張しながらも、携帯を耳に当てた。・・・そのとき、軽く背筋を伸ばしたり、髪の毛を整えたりしてしまったのは、見なかったことにしてほしい。
「もしもし?ですけど・・・。」
『あ!もしもし、?!久しぶりだな!』
「はい、お久しぶりです。」
『いや、まぁ、の姉ちゃんとも会ってないんだけど。』
ブンブンは以前と変わらない、明るい声でそう言った。
お姉ちゃんとブンブンは、同じ大学に通っているけれど、学部が違うために、なかなか会わないらしい。もちろん、学校自体が違う私は、もっとブンブンに会っていない。だからこそ、余計に緊張するのに・・・。どうして、電話なんて・・・。
それでも、嬉しいのは嬉しいわけで、私も頑張って話を続けることにした。
「それで、久々に連絡を?」
『って言うより、が心配だったからな。も受験だろぃ?どうなんだ?本当に大丈夫なのか??』
「はい、大丈夫ですよ。」
『そのまま上がり?』
「そのつもりです。だから、大丈夫なんです。」
『んー・・・そうかもしれねぇけど・・・。・・・・・・・・・うん、やっぱ心配。はケータイ持ってんの?』
何かを決意したように、ブンブンは・・・・・・って、最近はさすがに本人に向かってそう呼ぶのは悪い気がして、何て呼べばいいのか悩んでいる・・・。
とにかく、今はそれは置いといて。ブンブンが突然そんな質問をしたから、私も少し驚きながら答えた。
「え?持ってますけど・・・。」
『じゃ、番号とアドレス教えて?俺も教えるし。』
「えぇ?!」
今度は、さらに驚いてしまった。横でお姉ちゃんが怪しんでいる・・・。だ、だって・・・!急すぎるんだもん・・・!!
『マズイ?』
「い、いえ・・・。マズイことはないんですけど・・・。」
『じゃあ、あとでに聞いとくぜ?』
「あ、はい。そうしてください。」
『よし、ありがとな!』
「いえ、こちらこそ、ありがとうございます!」
『んじゃ、これからはいつでも連絡できるし、今日はここで我慢しといてやるか。』
「それじゃ、姉に替わりますね?」
『おう!』
「はい、お姉ちゃん。」
ここで我慢しといてやる、それが冗談だというのはわかってる。それでも、やっぱり嬉しくて、きっと私はニヤけた顔で、お姉ちゃんに携帯を返したに違いない。
「はい、もしもし。・・・・・・え?の?いいけど・・・・・・・・・・・・相変わらず、のことが好きね〜?・・・・・・ふふ、言っておくわ。・・・って、本当にそれだけだったの?!・・・・・・もう・・・。・・・・・・・・・別に、そういうつもりで言ったんじゃないわよ。それに、特に無いもの・・・。・・・・・・当たり前。じゃあ、またね。」
途中、お姉ちゃんが私の方を見て、ニヤッと笑っていたけど・・・。一体、どんな電話だったんだろう・・・。あるいは、私のニヤけた顔がやっぱりバレてたのか?!なんて焦っていると、お姉ちゃんから話し出してくれた。
「ブンブンはのこと大好きなんだって。」
「・・・ハハ、それは嬉しいな。私も大好きだよ。」
「しかも、と結婚するのは俺だから、とか言ってたわ。」
何の話?!!いや、もちろん、これも冗談なのはわかってる。わかってるけど!!嬉しすぎて、口元が緩みまくる。
「結婚か〜・・・。」
「でも、私は反対よ?」
「え?!どうして?」
冗談だとはわかっていても、お姉ちゃんの発言が気になってしまった。
「だって、ブンブンって、どこか子供っぽい気がするもの・・・。を任せられないわ。」
「私からすれば、頼れるお兄ちゃんだよ?」
「そうなんだけどねー・・・。」
「じゃあ、ジャッカルさんならいい?」
「バカ。ジャッカルは私の彼氏。」
ジャッカルさんっていうのは、お姉ちゃんとブンブンと同じ学校で、2人と同い年の、お姉ちゃんの彼氏。ブンブンとはダブルスのペアを組んでたこともあって仲が良く、私も何度かお話したことがある。そのときの印象は、とても優しい人だった。
「そういえば。ジャッカルさんとは上手くいってるの?」
「今、ブンブンにも聞かれたけど。・・・まぁ、ブンブンの場合は仕方なくって感じだったけど。とにかく、ご心配なく。特に問題なく順調よ。」
「そっか。・・・お姉ちゃんは、やっぱりジャッカルさんと結婚とか考えてるの?」
「そんなこと、今から考えてないわよ。・・・まぁ、ブンブンももう少し成長してくれたら、とのこと、考えてあげてもいいわ。」
「それはありがとう。」
「それじゃ、言われた通り、ブンブンにの番号とアドレス、教えておくわよ?」
「うん、お願いします。」
そんな感じで、始終冗談っぽく喋っていた。・・・でも、私としては、ちょっと本気だったり・・・と言うか、そうなればいいな〜と多少思いつつ喋っていた。ブンブンと結婚したい!って思ってるわけじゃないけど・・・やっぱり、好きな人とそうなれたらいいかなーって言うか・・・。いやいや!でも、その前にブンブンの私に対する『好き』は、お姉ちゃんが私に思っているような、妹のような存在としての、それであって・・・。
とか、いろいろ考えていたら、早速私の携帯が鳴り出した。・・・この音は、メールだ。
「・・・・・・ブンブンだ。」
「何て?」
「『登録シクヨロ』って。あと・・・・・・、『何か悩みとかあればすぐに連絡しろよ』だって・・・。」
「そう。・・・たしかに、ブンブン、のこと心配してたから。何かあったら、連絡してあげてね?」
「わかった。」
「でも。その前に。お姉ちゃんにも相談してよ?」
「ありがとう。」
微笑みながら言ってくれたお姉ちゃんに、私も笑顔で返した。
その後、ブンブンとは本当に数回メールをしただけだった。
でも、この電話から数週間後。友達と一緒に帰りかけていると・・・。
「あれ?!」
「どうしたの、?」
「・・・・・・・・・いや、気のせいだと思う。うん、気のせい。」
「何が?」
隣で怪しんでいる友達を余所に、私は学校の門の前に立っている赤い髪の人を凝視し続けた。
そんなわけない。私が会いたいと思いすぎて、別の人がそう見えただけ・・・・・・。
「よう、!」
・・・・・・ではなかった。直接会うのは久しぶりだったけど、そうやって私を呼んだのは、紛れもなくブンブンだった。
「えぇ?!!ど、どうして、ここに・・・?!」
「おぉ、いいリアクション。・・・実はさ、午後の講義が休講になってよー。んで、暇だったし、ちょうどが帰る頃かな〜と思って、迎えに来てみた。」
ブンブンは相変わらず、カッコイイ笑顔でそう言った。・・・・・・あぁ、余計に緊張するってば!!
なんて思っていると、さっきまで怪しんでいた友達が、今度はニヤニヤというような顔をしながら、囁いた。
「誰?彼氏??」
「ち、違うよ!!」
私も小声で精一杯否定してから、息を吐いた。・・・本当、そういうの止めてよね!
少し落ち着いたところで、あらためて、友達に紹介した。
「・・・お姉ちゃんの友達で、私も小さい頃からお世話になってる丸井ブン太先輩。」
「その子、の友達?・・・って、二人で帰るとこだったのか。」
「いえ。私は寄る所がありますので、どうぞ御二人でお帰りください。」
「ちょっと?!」
「それじゃ、。また明日ね!」
そう言われて、その場には私とブンブンだけが取り残された。
・・・もしかして。いや、もしかしなくても。今のは、気を遣ってくれた・・・?たしかに、名前は出してないけど、憧れの先輩みたいな人がいるという話はしたことがある・・・。だからと言って、すぐに勘付かれるかな・・・?
・・・って、それは明日とか、帰ってからメールで確認するとして!今は、目の前のブンブンだよ!!
「悪い。俺、邪魔した?」
「いえ!とんでもないです!!・・・あの・・・、ここまで来ていただいて、ありがとうございます・・・。」
「いやいや、気にすんなって。俺が来たかっただけだから。」
あぁ、もう!!だから、どうして、そんなカッコイイ笑顔で言うんですか!!昔はただ仲良いだけのお兄ちゃん・・・・・・でもなかったか。ブンブンは昔からカッコイイ。
「それじゃ、帰るか。」
「はい!」
そして、そんなブンブンが大好きなんです、私は・・・。だから私は、照れながらも、結局は笑顔で、そんな返事をしてしまった。
・・・恥ずかしい。
「久しぶりだな!こうやって並んで歩くのって。」
「そうですね。」
「そういや、さっき。俺のこと、先輩って言ってたけど・・・あれは友達の前、だからか?」
「え・・・えぇ、そうですけど・・・。」
「そっか。なら、良かった。じゃ、普段は今まで通り呼んでくれてるわけだな?」
たしかに、お姉ちゃんの前でなら、今までのようにブンブンと呼んでいる。でも、さっきそう言わなかったのは、友達の前だからという理由もあるけど・・・。それ以上に。本人の前だから、だ。
ブンブンから、その話が出たのはいい機会だと思って、私は思い切って聞いてみた。
「そのことなんですけど・・・。さすがに、今までと同じように呼ぶわけにはいかないと思うんですよね・・・。」
「なんで?」
「だって私も、もう子供じゃありませんし・・・。」
「だからって、丸井先輩とかブン太先輩、なんて言われんのは、寂しいじゃん。」
「じゃあ、どうすれば・・・?」
「ん〜・・・。じゃあ、名前は?ブン太、って。」
「・・・余計、無理ですよ・・・・・・。」
「えー。」
私が真剣に聞いてるって言うのに、嬉しそうにそんな提案をして・・・。しかも、それに対して、私が反対すれば、今度はそうやって文句を・・・・・・。
そ、そんなことで、私は屈しませんからね・・・っ!いくら大好きなブンブンに、そんな風に言われたって・・・!!ちょっと可愛いかも・・・・・・なんて思ったりなんかしてないんだから・・・っ!!!
と、内心は取り乱しまくりだったけど、頑張って平静を保った。・・・私、偉い!
「えー、じゃありません。年上の人を名前で、しかも呼び捨てで呼べるわけがないじゃないですか!」
「呼び捨てじゃなきゃいいんだな?・・・じゃ、仕方ねぇから、ブン太くん、で勘弁しといてやる。」
「それも結局、名前呼びです・・・!」
「ダーメ。俺も、これ以上は譲れねぇな。」
「・・・・・・。」
「それとも何か。今まで通り、呼んでみる?」
「はぁ・・・。本当に、名前でいいんですね?」
「おぅ!当たり前だろぃ?・・・んじゃ、その呼び方で頼むぜ、?」
「・・・・・・はい・・・、わかりましたよ、ブン太くん。」
「すっげー投げやりだけど・・・、ま、許す!」
そう言いながら、またブン太くんはカッコイイ笑顔を見せてくれた。
・・・・・・いや、本当。投げやりなんかじゃないんですってば。もう、恥ずかしさを隠すために、精一杯なんですって。
「それにしても。は相変わらず、だよなー。」
「何が、です?」
「そういう強情なとこ。本当は、敬語だって使う必要ねぇんだぜ?・・・でも、それは無理!とか、どうせ言うんだろぃ?」
「はい、無理です。」
「ほらな。・・・あ〜ぁ、こうなりゃ、昔っから、お兄ちゃん、とでも呼ばしておくんだった。そうすりゃ、敬語を使う方が不自然だと思ってくれたかもしんねぇのに〜・・・。」
「それは無いですって。一緒ですよ。」
「そんなの、わかんねぇじゃん?・・・・・・あー、でも。やっぱ、お兄ちゃん、は嫌だな。」
さっきまで、納得はいかなさそうだったけど、でも、楽しそうには喋っていたのに・・・。急に、嫌そうに言ったブン・・・太くん。・・・うん、慣れないな・・・・・・って、今はどうでもよくて!!
とにかく、そのブン太くんの調子が、突然変わった。それって・・・本当に嫌だって思ってるってこと?たしかに、本当のお兄ちゃんではないけど、私にとってはお兄ちゃんみたいな存在だった。だから、突き放されたみたいで、すごく悲しかった。
「・・・そんなに嫌なんですか?」
「うん。」
「・・・・・・・・・。」
「だってさー・・・俺がのお兄ちゃんだったら・・・、と結婚できねぇじゃん?」
「・・・・・・はい?」
「いや、だからさー・・・って、から聞いてねぇ?俺は将来、と結婚するんだ!って結構、言ってんだけど?」
「あ、はい。聞いたことはあります。・・・って、それがどう関係するんですか?!」
「だーかーらー。結婚しようって思ってんのに、お兄ちゃんなんて呼ばれてちゃあ、マズイだろぃ?そう考えると、今みたいに名前呼びってのが1番だと思ってな!」
「はぁ。」
「何だよ、その気の抜けた返事は。」
「だって・・・!!」
だって!!悲しんでるところに、今度は嬉しくなるようなことを言ってくれるんですもん!!感情の変化が忙しくて、ついて行けません!!
「とにかく、そういうことだから。これから、それで頼むな。」
「・・・はい・・・・・・。」
「お。今の返事は、結婚のことも認めてくれたわけ?」
「・・・・・・は・・・はいぃぃぃ?!!!」
本当、突然すぎです!!思わず、頷きそうになってしまった・・・。
「あぁ、さすがにそれは、その前にもっといろんなステップを踏まなきゃなんねぇか。」
「あの・・・ブン太くん・・・?冗談も程ほどにしてもらわないと・・・。」
私の心臓が持ちません。さっきまででも、感情の変化について行けなくなってたのに・・・。今度は、更に嬉しい御言葉・・・・・・。私が舞い上がってしまうのも、無理ない。
それなのに・・・。
「冗談じゃない。本気だから。」
「・・・ブン太くん・・・・・・?」
さっきまでとは違う、真剣な顔で言うブン太くん・・・。
え・・・嘘・・・。本当に・・・???
「本気で好きじゃなきゃ、ケータイの番号を聞こうとしたり、こうやって学校まで来たりしねぇって。俺はずっと、と一緒に居たいんだよ。これからも、ずっと。」
「・・・・・・・・・。」
「まぁ、に好きな奴とか居るんなら、無理に結婚してくれ!とは言わねぇよ?でも、できれば俺と結婚してほしいなぁ〜って。・・・だから、その前にステップとして・・・俺と付き合う気とかあれば嬉しいんだけど。」
「・・・・・・。」
本当に驚きすぎて、私が呆然としていると、更にブン太くんは続けた。
「いや、もっとその前に。は、俺のことを恋愛対象として見たことがねぇだろうから、そっから考えてみてもらわねぇとな!」
「・・・・・・・・・じゃあ、ブン太くんは私をそういう対象で見てくれてる、ってことですか?」
「うん。」
あまりにもはっきりと言われて、私の疑う余地も無かった。・・・信じられないけれど。
でも、知ってる。ブン太くんはこんなときに、嘘を吐くような人じゃないって・・・。
「私も大好きですよ、ブン太くんのこと。」
「・・・マジで?!」
「はい。ただ、結婚のことは姉が認めてくれないようですけどね。」
「何で?」
「ブン太くんは子供っぽい、って・・・。」
「そんなことないっての!・・・よし。ちゃんと俺がを預かっても問題ねぇってことを、ちゃんとに見せるためにも、・・・、俺と付き合ってくれる?」
「・・・はい、もちろんです。」
というわけで、私は憧れのブン太くんとお付き合いすることになりました。・・・しかも、もしかしたら結婚するかも、というお得な条件付きで。ホントにホント、夢みたいな話だ。
でも、それは夢でもなければ、幻でもなく、現実のことで・・・。明日、友達には、お礼とブン太くんに対する訂正をしておかなくっちゃ。お姉ちゃんの友達で、私の彼氏でもある、丸井ブン太“くん”だって。
Next →
以前、荒井夢「Lovely Times」で失敗(?)した「年上の人でも、あだ名で呼べる関係」に、ようやくチャレンジできました!あだ名と言うより、名前呼びになっていますが・・・、要は「先輩」や「さん」などを使わなくていい親しげな関係、を書きたかったんです。
あと、一応これは前編ということで・・・。いずれ、後編もアップします。かなり先になりそうですが(滝汗)。とにかく、後編ではジャッカルさんも登場させるつもりです!
ちなみに、前半の電話での会話は、私の実体験を基にしております!私の姉の幼馴染も、似たような発言をしてくださり・・・。当然、お互いに恋愛感情はありませんでしたが、今でも大好きなお兄ちゃんです。
お兄ちゃん(←実際はこんな呼び方ではありませんが/笑)、ネタにしちゃって、すみません!(汗)そして、こんな残念な子に育って、すみません・・・!!(土下座)
('09/07/12)